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温泉の効能をより効果的に取り入れるイタリア式ファンゴセラピー

イタリアのファンゴセラピー

イタリアのファンゴセラピーとは、「温泉泥療法」のこと。
良質のファンゴで最も有名なのは、イタリア北部(ベネツィア近郊)のアバノ・モンテグロット温泉保養地。
ここでは、湖底の堆積泥に温泉水を数ヶ月間かけ流して、温泉の成分と堆積泥に含まれる数々のミネラルと微生物が、濃縮されるまで熟成させて作っています。
ファンゴセラピーは、イタリアでは代替医療として、主として骨粗しょう症、リウマチや関節炎、皮膚疾患への有効性が報告されており、温泉の吸入療法(Inhalation)や飲泉などと共に、公的保険が適用されています。

日本のファンゴセラピー

ファンゴは、数か月質の高い源泉に浸すと、温泉成分やミネラルを豊富に含むようになります。
42℃前後になった温泉泥を体の関節に乗せていき、全身を毛布などで包んで体を温めます。
血行促進や発汗を促しデトックス効果を期待できます!こうして新陳代謝が良くなり、
痛みの元となる化学物質を取り除きやすくすることで、筋肉や関節のこわばりを解くことができます。
(特に血行不良で痛みが悪化している場合では効果で効果を期待できます)
また、関節痛や治療でお悩みでない方も、ファンゴにはアンチエイジングや冷え性改善、
ストレス改善など様々な効果がありますので、どなたでもご利用いただけます。
(禁忌事項もございますのでご了承ください)

日本のファンゴセラピーもイタリア同様の効果が認められています。
それぞれの温泉地でファンゴセラピーだけでなく、温泉と観光、グルメを楽しまれてはどうでしょうか。

ファンゴセラピーはなぜ体にいいのか?

痛みを緩和する治療法の一つに「温熱療法」という物があります。
痛みを引き起こす原因が患部や関節の炎症ですが、それをさらに悪化させるのは「患部の冷え」と「血行不良」です。
体が冷えてしまうと血行が悪くなり、炎症を悪化させる化学物質や疲労物質が流れず、関節内にとどまってしまうのです。
そのため、患部が治りにくくなったり、痛みや腫れがひどくなったりしてしまいます。
温泉で温めた泥を関節に置いていくことで、血行を良くしたり、汗を大量にかいたりすることで、関節や患部に溜まっていた化学物質や疲労物質を押し流していきます。

こうして、化学物質による患部の悪化を防いだり、デトックス効果(解毒効果)、免疫力アップを期待するのです。
患部や関節の代謝を活性化させることで、痛みを和らげて、関節・患部を動かしやすくなります。

※注意※
痛みに対する対処法には「温める」と「冷やす」との2種類があり、それぞれに適した状態があります。
冷やしたほうがいい場合ではファンゴセラピーの施術は出来ませんのでご了承ください。

~冷やす場合~(ファンゴセラピーができない場合)
炎症が急激に広がって患部が熱を持っている場合です。「捻挫、打撲、骨折」などの突発的な怪我に見られます。
このように、急性の関節炎によって強く、急激な痛みを持っている場合は、ファンゴセラピーは適切な処置ではないため施術は出来ません。
熱を持っている箇所やその周辺を冷やすことで痛みを軽減し、炎症の広がりや内出血を抑えることができます。
怪我をしたらできるだけ早く冷やしましょう。

~温める場合~(ファンゴセラピーが適している場合)
血行の悪さが痛みを悪化させている場合です。血行不良からくる痛みは、急激で激しいものではなく、肩こりや腰痛のような鈍くて重い感じの慢性的な痛みです。冷やすと逆に症状は悪化します。痛みがあってもひどく腫れたり、熱を持っていない時は温泉入浴やファンゴセラピーで身体を温めて血行を良くするのが効果的です。

日本でファンゴセラピーを受けられる施設

令和3年現在、全国に4か所あります。
温泉の泉質が違えば、泥の配合も違いますので、4か所独自のオリジナルファンゴが楽しめます。

神奈川県 箱根強羅温泉 瑞の香り
神奈川県 湯河原温泉 こごめの湯 ファンゴハウス
富山県 庄川温泉郷 鳥越の湯 三楽園
石川県 和倉温泉 天空の宿 大観荘